MISSION COMMITMENT VALUE
企業理念の裏側
プロジェクト当時は店長職。現在はグループ全体の店舗管理を担う立場から、現場に流れる“とき”を見つめる共通の基準として、CommitmentとValueの必要性に迫りました。
当時外商として、日々の所作と言葉の精度を保つなかでプロジェクトに参画。
スタッフ個人の佇まいが店舗の質を向上させ、文化となるためのあり方を追求しました。
外商として、お客様のご用件の輪郭にある会話を重んじてきた視点を活かし、言葉の奥にある迷いや期待を受け止め、日々の行動に重ねられる基準づくりに向き合いました。
( Project Talk )
自分たちの言葉で、
理念をつくる
100年企業を目指すために、
必要だった共通の言葉
A.I
当時は、前会長が示していた「変革とチャレンジ」という言葉が社内に浸透してはいたものの、明文化された指針はありませんでした。
グループ内に複数の会社や店舗があり、それぞれが異なる方向を向いて、目先の数字にばかり意識が向きやすい状況だったと感じています。
そこで河合社長が各部署からメンバーを募り、経営理念を策定するプロジェクトを立ち上げました。
J.H
売上はもちろん重要ですが、それだけを追っていては、時計を扱う仕事の奥行きや私たちが担う役割を見落としてしまいます。
スタッフ個人の経験や主観に頼るのではなく、私たちがどのような姿勢を日々の仕事に重ねていくのか、どのように店舗の質を保っていくのかを、全員が自覚するための「共通の言葉」が不可欠でした。
R.O
100年企業を目指すうえで、グループとしての価値観を整える必要性を誰もが感じていました。
A.I
プロジェクトが始まった当初は役職も年齢も異なる14人が集まり、誰もが手探りの状態で、会議の中でなかなか意見が出ず、ファシリテーターの方に「発言回数を正の字で数えます」と言われたときは強い緊張感が走りましたよね(笑)
あの静かで、けどたしかな使命感に突き動かされる感覚があったからこそ、全員の当事者意識が一気に引き上げられたのだと思います。
東邦時計グループらしい理念を
つくるまで
R.O
議論を重ねるうえで最も意識したのは、綺麗に整えられた言葉を並べるのではなく、現場のスタッフが自分の仕事に結びつけられる言葉を選ぶことでした。
どれだけ立派な表現であっても、日々の所作や判断に落とし込めなければ意味を持ちません。
意見として挙げられた言葉から「何を残し、何を削るか」という作業が、最も難しく、時間を要した局面でした。
J.H
なかでも時間をかけて掘り下げたのは、“そもそもカッコいいオトナとはどういった姿か”、“どうあるべきなのか”という問いに対する答えでした。
最初は、服装や清潔感といった見た目の話から始まりましたが、議論が深まるにつれて、見識の高さや柔軟性、おおらかさ、表情や振る舞い、そして心の余裕といった「内面の美意識」へと転換していきました。
A.I
他社の言葉をそのまま取り込んでも、私たちには馴染みませんから。
働くすべてのスタッフが日々の仕事に向き合い、具体的な行動に結びつけられる言葉が欠かせませんでした。
仕事にかける想いや佇まいへの美意識、責任を感じられる言葉であることを、東邦時計グループ社員の行動指針の基準に据えました。
「日本のオトナをカッコよく!」
に込めた、時計を超えた価値
R.O
時計は、単に時間を知るためだけの道具ではなく、身に着けることで気が引き締まったり、立ち居振る舞いに好影響をもたらすことがあります。
J.H
私にとって経営理念は、お客様だけでなく、社員自身にも成長してほしいという想いが込められています。
時計に携わる者として充分な商品知識を有しているだけではなく、お客様に向き合う姿勢や職場の仲間との関係、自分自身の成長も含めて、「人としてどうあるべきか」が問われます。
「ホンモノ」の価値は、価格やブランドだけでなく納得や感動に、そして、成長にもつながります。
A.I
単に商品をお渡しするのではなく、その方のこれからの人生に寄り添う、ふさわしい一本との出逢いに責任と誇りを持つこと。
日々の業務のなかで常にCommitmentやValueを自身の言動に重ね、仕事で何か迷いに直面したときにはこの信念に立ち返り、自分たちが「どのような姿勢で時を刻み、紡ぐべきなのか」を見つめ直すことができます。
プロジェクトを通じて見えた、
東邦時計グループらしさ
A.I
プロジェクトを通じて改めて実感したのは、異なる感性や経験を持つメンバーが議論を交わし、一切の妥協なく意見を出し合うことで、より洗練されたものを創り出せるというチームの強さです。
J.H
私が強く認識したのは、互いを気遣い、支え、次世代の成長を丁寧に育んでいこうとする姿勢です。仲間があってこその自身であることを忘れず、常に進み続ける集団です。
CommitmentとValueを明確に言葉にしたことで、私自身の仕事のやり方にも変化がありました。
スタッフを見守り、導くという視点を得られたことは、組織のためだけでなく、私自身の仲間と向き合う姿勢をも深めてくれたと感じています。
R.O
プロジェクト会議の場には、役職や部署の垣根を越えて、何でも率直に議論できる雰囲気がありました。
立場を越えて意見を交わせるのは、私たちの誇るべき社風だと思います。
Valueの精神を自分なりに紐解くならば、仲間を慮り、互いに助け合いながら、自分自身も高い美意識を持って挑戦しようという姿勢です。日々の仕事や、仲間やお客様との信頼関係を考える、非常に有意義な機会となりました。
CommitmentとValueを、
これからの東邦時計グループの文化へ
A.I
新人スタッフほど、経営理念を真っ直ぐに吸収してくれています。
一方で、キャリアの長いスタッフに対しても、各々の経験に即したアプローチで浸透させていく必要があります。
経営理念である「日本のオトナをカッコよく!」を社員全員が日々の仕事に重ねられる組織を目指し、その想いを次世代へつなぐことで、創立100周年を迎えられるよう努めてまいります。
J.H
一朝一夕に浸透するものではありません。
日々の仕事のなかで振り返り、自身の振る舞いと重ね合わせて思案を深めることで、少しずつ、確固たる文化へと育っていくのです。
R.O
これらはグループの指針であり、同時に、自分自身の判断を支えてくれるものでもあると感じています。
だからこそ、社員一人ひとりがその意味を実感できるよう、着実に伝え続けていくことが大切です。
東邦時計グループが大切にしている姿勢を、経営理念を通じて、社内外の方々へ示していきたいと考えています。